Exhibition
展覧会「離れている島」
LAS ISLAS SOLITARIAS
[入場無料]
2023年12月23日(土)
〜31日(日)13:00〜18:00
※27日(水)はお休み
離島は、常にそれより大きな島ないし「本島」と呼ばれる中心から離れていることによってその存在が条件づけられながら、それでいて、より大きな島の輪郭をあいまいにしその姿を撹乱する存在でもある。離れていること、それ自体が大きな力への抵抗としての可能性を持つ。
集落は島である。季節や天気によっては孤立し、その孤立から逃れるための交通手段や装備を要請する。島としての集落にもやはり「離島」としての他の集落があり、それは時に集落/島の閉鎖的性質から逃れるための避難所となりうる。
その土地の生活様式や風景、自然として見えるものが長い時を経たたくさんの人の「想像力のはたらきの総体」であること、それらを見つめ、記録し、想像力によってまた新たなものを作り出していくこと。それがその地に固有なものでも固定化されたものでもなく、世界中にそれらの「共感域」としての島が飛び地のようにあること。宮城島という離島を出発点に、渡り鳥のように様々な島のあり方を見つめることで「限りない敬意を持って当たる」その方法について考えたい。そして、どんな離島にもまた別の離島があること、離島への通路の存在を念頭においておきたい。
- キュレーター
- 岡田有美子
- 参加作家
- 石垣克子、島袋克史、永津禎三、根保幸徳、
根間智子、サンドラ・ラモス
「離れている島」展の会期中に、出品作家とキュレーターによるギャラリーツアーを行います。また出品作家を講師に招いて、地域の子どもたちを対象にワークショップを行います。ギャラリーツアーは予約不要ですが、ワークショップは申し込みが必要です。
関連イベント
ギャラリーツアー
2023年12月24日(日)14:00〜〈参加無料/予約不要〉
作家と本展企画者による展示解説を行います。
ワークショップ
2023年12月30日(土)14:00〜16:00〈参加無料/要予約〉
島袋克史さんに教わりながら、楽しく陶芸体験ができます。
- 対象
- 平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島の小学校高学年〜中学生
- 定員
- 6名
お申し込み・お問い合わせ
080-3371-8763[アオツバメ]

アクセス
- 車
- 約 70 分 那覇空港より(海中道路入口から約10分)
- 路線バス
- 約3時間
那覇バスターミナル→ 沖縄バス 27番屋慶名線・52番与勝線 (屋慶名バスターミナル行) 乗車(約110分)JA与那城前下車→乗り換えバス 停まで徒歩 (約6分) JAおきなわ与那城支店前より うるま市四島経由循環バス 伊計屋慶名線 伊計共同売 店前行き乗車 (約 30分)→桃原漁港前にて下車→Sugarcane Room まで徒歩 (約10分)
主催
Aotsubame
協力
豊永栄子(こども広場)
宮城学童クラブ
観光ビジネスホテル平安
上門雅治
仲宗根香織(小舟舎)
リーフレットデザイン 金城博之(RENEMIA Inc.)
支援 沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
令和 5 年度沖縄文化芸術の創造発信支援事業
「アオツバメからとどけるアート」
アクセス
- 車
- 約 70 分 那覇空港より(海中道路入口から約10分)
- 路線バス
- 約3時間
那覇バスターミナル→ 沖縄バス 27番屋慶名線・52番与勝線 (屋慶名バスターミナル行) 乗車(約110分)JA与那城前下車→乗り換えバス 停まで徒歩 (約6分) JAおきなわ与那城支店前より うるま市四島経由循環バス 伊計屋慶名線 伊計共同売 店前行き乗車 (約 30分)→桃原漁港前にて下車→Sugarcane Room まで徒歩 (約10分)
主催
Aotsubame
協力
豊永栄子(こども広場)
宮城学童クラブ
観光ビジネスホテル平安
上門雅治
仲宗根香織(小舟舎)
リーフレットデザイン 金城博之(RENEMIA Inc.)
支援 沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
令和 5 年度沖縄文化芸術の創造発信支援事業
「アオツバメからとどけるアート」
Artists アーティスト

石垣克子 Katsuko ISHIGAKI
石垣生まれ、画家。復帰の年に沖縄本島へと移 住。沖縄県立芸術大学卒業後、美術教師として 働きながら油彩画を中心に制作。2005 年より コルクを用いた立体や来場者とのコミュニケー ションを重視した作品シリーズも手掛け、写真、 テラコッタ、ペン画などを制作。2008 年より アトリエを那覇からコザへと移す。近年の油彩 シリーズに「基地のある風景」がある。
《瀬長島からの眺めIII》2021

島袋克史 Katsushi SHIMABUKURO (陶芸)
沖縄生まれ、沖縄県立芸術大学美術工芸学部工芸専攻・陶芸分野講師。2009 年より工房を宮城島に構え、島で生活しながら日常の中で見 えてくる身近な風景や、自然の中にある色を器に 落とし込む。伝統を意識しながらも現代のかた ちとは何かを模索する、日常使いの器の制作と 並行し、コンセプチュアルなオブジェの制作も 手掛ける。
《輪 ♯2》2014

永津禎三 Teizo NAGATSU (絵画/インスタレーション)
愛知生まれ、画家。1979年愛知県立芸術大学大学院修了。1982年から2019年まで琉球大学 教育学部に勤務。絵画空間について、制作と理論研究の両面から考察し探究している。現在、蔵 書を公開する図書室兼スタジオ「Library & Studio #504」を西原町に主宰。「琉球美、造形 研究会」の会長も務める。
《Work 2019-2》2019

根保幸徳 Koutoku NEHO(絵画)
宮城島生まれ、宮城島郷土誌研究会会長。伊計 島や宮城島の教師、公民館長などを歴任。独学で 絵画・デザインを学び、油絵 や宮城集落のロゴ デザインも手がける。宮城島郷土誌研究会では 2 0 1 2 年 か ら 約 7 年 か け て 聞 き 取 り や 調 査・研 究 を 進め、2020年に『宮城島郷土誌』を発刊。挿絵 として油絵やスケッチが使われている。
《ウフドーマーチ》制作年不明

根間智子 Satoko NEMA(写真)
沖縄生まれ、美術家。沖縄県立芸術大学非常勤講師(絵画・ガラス)。宮城島在住、Aotsubame主宰。銀箔を腐食させて制作する日本画や、異物を閉じ込めたガラス作品、生活圏を撮影した写真作品などその表現方法は多岐にわたる。近年はネオンチューブと映像を用いたインスタレーション作品を制作するなど、常に革新的な表現を模索している。
《 黴の時間 》1998 - 2007

サンドラ・ラモス Sandra RAMOS(アニメーション)
キューバ、ハバナ生まれ。現代美術作家。1993 年 I S A(キューバ国立芸術院)卒業。マイアミとハバナにスタジオを持つ。米国による経済封鎖、物資不足が続き厳しい生活を強いられるカリブ海の島、キューバからは現在も多くの亡命者が島外を目指す。自身がキューバ島の姿となって海を漂流する自画像など、孤立する島国の現状をモチーフにした作品を継続して手掛ける。
《水族館》2013