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上村 豊 展

2025.7.24 thu.〜8.3 sun. 12:00〜17:00[休:28 mon. 29 tue. 30 wed.]

ギャラリートーク 2025.7.26 sat. 17:0018:30

・上村 Yutaka Uemura

1965 年名古屋市⽣まれ、1995 年東京芸術⼤学⼤学院美術研究科博⼠後期課程(美術専攻・油画)満期退学後、同⼤助⼿、⾮常勤講師を経て2006年より琉球⼤学教員として14年間、教育・研究・社会活動を⾏う。2020年7⽉10⽇、病のため54歳で逝去。

本展は没後東京で⾏われた「上村豊展」(SPACE23°C2020 年)を発展させる形で、遺された膨⼤なドローイングに焦点を当て、彼の活動を調査・研究する第⼀歩とするものです。

 

 

 ⾃分の作品の形態は平⾯でなく、ある特定の場所に赴いて、その場所で制作活動をすることに⼀番のウエイトを置いている、いわゆるインスタレーションです。作品は展覧会で公開する時だけ在り、その後は撤去してしまうことが多いのですが、その場所に通う、その場所で時間を過ごすことがテーマになっています。

 僕にとってのドローイングは、最終的なインスタレーションになる過程を記録したり、その場所と⾃分の関係を確かめたりとか、あるいは⾃分の考察をなるべく展開させる、深める、そういう⼀つの⼿段としてあります。素材にこだわりはなく、普通のスケッチブックに単純な⼿元でできる素材、鉛筆やペン、絵具は⽔彩絵具ぐらいしか使わなくて、⼿元でメモできるぐら

いのものです。

 やりだすとドローイングのとらえかたはいろいろあると思いますが、僕の中では作品として⾒せたり画⾯の質をつくっていくのが⽬的でなく、あくまでも何か⾃分とその回りの場所や空間との関係を⽇記のように描く、そういう感じです。

2017 年ドローイング・コミュニケーション展での上村の発⾔より)

 

企画:上村豊沖縄展実行委員会